朱鷺
さて、いよいよ引っ越し準備も押し迫ってきたので、佐渡ネタの記事もこれで最後です。
現在、佐渡島内の野生下で350羽程度が生息しているトキ。
宿舎のすぐ近くの林にもトキのねぐらがあり、毎朝、決して美しとは言えないトキの鳴き声を耳にするし、大まかなトキの餌場もわかったので、出かけてみれば高確率でトキを見ることができ、もはや島ではトキは「身近な鳥」と言ってもいいくらい。
一度は野生絶滅したトキだけど、放鳥開始から10年を過ぎ、関係者や地元の人たちの地道な努力の成果が確実に表れていることに敬意を表したい。
農薬を使わない稲作や、畔や水路を自然な姿としてトキの餌となる生き物をはぐくみ、そして共存する。
言葉では簡単に言えることだけど、これまでの道のりはどれほどたいへんなことだったかた想像に難くない。
住宅地のすぐ近くで悠然と飛ぶトキの姿。
佐渡では、これが日常の光景になりつつある。
美しい朱鷺色の羽はどの鳥にもない色合い。
警戒心が比較的強いから、あまり近寄っては見れないけど、車内でジッと待っていれば運が良ければ向こうからある程度近寄ってくれる。
だが、やはりトキの美しい姿は飛翔姿だろうな。
翼を広げると朱鷺色が際立て美しい。
トキ探ししてて道端に落ちていたトキの羽を拾った。
家に持ち帰り、丁寧に洗って乾燥させると美しい羽の復活
長さ約24センチ。おそらく左翼の次列風切羽だろう。
最後にトキから素晴らしいプレゼントをいただいた。
佐渡の思い出の宝物として大事にしようと思う。
今年も繁殖シーズンが始まり約100組のペアで営巣が始まり、先日、自然界のトキで今年初の抱卵が確認されたとか・・・
このまま順調にいけば今年だけでも100羽の雛が巣立つかもしれない。
佐渡では身近な鳥トキが佐渡から溢れ、本土でも営巣する日がそう遠くないかも知れないと思うとワクワクするね。
3年間、たくさん楽しませてくれた朱鷺。
最後に「ありがとう」と声をかけ、佐渡での鳥見の最後とした。